銀座の『ブラッスリー・ポールボキューズ』のワイン会に彼女と共に参加した。
私が料理に興味を持つようになったきっかけは、ポール・ボキューズの著作を読んだこと。
それだけに、平松シェフの誘いでポール・ボキューズが日本に出店することになった時は、本当に嬉しかった。
と言う訳で、最近割と真面目に『ブラッセリー・ポールボキューズ』のワイン会に顔を出している。
どうしても早い時間に店に着いてしまうので、店内はまだ閑散としている。
彼女を待たせたくないので、私が先に着き、座っている場所を彼女にメールするのが習わしとなっている。
私の指定の場所には、店の名前入りのナプキンと、今夜のワインと料理のリストが置かれている。
彼女が到着するまでの間、このリストを検分するのが楽しいのだ。
彼女が到着し、アペリティフを飲んでいると、ほどなく会が始まった。
ソムリエの大友さんがワインを紹介し、シェフの木下さんがそのワインに合わせた料理を紹介する。
ソムリエがどんなワインを選んだのか、そしてシェフがそれに合わせて料理にどんな工夫を凝らしたのか、とても興味深い時間だ。
私達の指定席から遠いので、思い切り望遠にしたら画像がボケてしまった。
まだ食前酒しか飲んでいないので、酔っている訳ではない。
話しを聴きながら飲んでいるのは、アペリティフ・メゾン、ポアール。
洋ナシのジュースに、ジャン・ポール・メッテのリキュールとヴ-ヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュを加えて作った、ポール・ボキューズオリジナルの食前酒、アペリティフ・メゾンなのだ。
甘い果実の香りと味わいの中に、上質のスパークリング・ワインのきりりと引き締まったボディを感じる、素敵な食前酒である。
ベースとなっているスパークリング・ワインは、このヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジメ2011年。
ヴーヴ・アンバルは、その名のとおりアンバル未亡人(ヴーヴ)が1898年に創設したワイナリー。
シャンパーニュ製法で造る高品質のクレマン・ド・ブルゴーニュの始祖ともいえる、クレマン専門のワイナリーなのだ。
ヴーヴ・アンバル自体は今夜のメニューに載っているワインではないが、ソムリエに我儘を言って1杯飲ませてもらう。
ひらまつ系のお店では定番のスパークリングなので、何度も飲んでいるが、上質のクレマン・ド・ブルゴーニュである。
フルーツと組み合わせたアペリティフも良いが、ミレジメのクレマンもとても美味い。
アペリティフは飲み干してしまったが、クレマンにも良く合って美味い。
彼女と過ごす、『ブラッスリー・ポールボキューズ銀座』の楽しい夜は続きます。