久し振りの長岡。
こちらの友人に、新潟の地酒が全て揃っているという店に連れて行ってもらった。
予約していた席に着くと、目の前には新潟の酒の番付表がど~んと置かれている。
西の横綱は、雪中梅と〆張鶴、東の横綱は越乃寒梅と鶴の友。
ところが、好きな朝日山や吉乃川は前頭の一番下にある。
更に、久保田は番付外。
番付表から酒を頼むと、この可愛い酒器で出される。
まずは、横綱の越乃寒梅。
う~ん、これは本当に端麗辛口。
友人によると、毎年少しずつ味が異なるが、今年はなかなか美味いとのこと。
酒に合う料理が、次々とテーブルに届く。
店を見渡すと、あっという間に満席になっている。
駅にも近いし、駅周辺のホテルからのアクセスも便利な場所にあるので、知っている人にとっては長岡で外せない店のようだ。
これはのっぺ汁。
火を通したイクラを食べるのは初めてかもしれない。
白魚かと思ったら、のれそれ。
穴子の稚魚なのだそうだ。
半透明の身を透かして見ると、確かに穴子のかたちをしている。
東京でも好きで、寿司屋などで良く飲む酒である。
まだ酔っていないのだが、スマホの焦点がテーブルに合ってしまい、酒はぼやけてしまった。
どれも身が引き締まっていて、とても美味い。
淡白な味が、辛口の酒にとても良く合うのだ。
身を取り出してくれているので、苦労せずに食べることができる。
蟹も酒に良く合う。
緑川は前頭六枚目だったが、景虎は大関。
熱々の蟹の甲羅焼きは絶品。
春の菜もあっさりとした味わい。
ここで四種類目の酒は、前頭二十三枚目の張陵。
長岡の地酒である。
飲んだ後の雑炊はとても美味い。
番付には、70種類もの地酒が載っている。
全てを試すには、何度通わなければならないのだろう。
友人と楽しんだ、長岡の『魚仙』での日本酒尽くしの夜でした。