日本橋で120年の歴史を持つ鮨屋で、店の名前は常連客だった志賀直哉が命名したもの。
予約しておいた二階の個室に向かうと、鍋島の大きな樽が迎えてくれる。
今夜は料理の紹介は省略。
飲んだ日本酒のみご紹介。
最初の酒は、裏鍋島、隠し酒、純米吟醸生酒。
山田錦を50%まで磨いて醸し、アルコール度数は16度。
佐賀県鹿島市にある小さな酒蔵、富千代酒造は、蔵主兼杜氏の飯盛直喜氏が率い、そのブランド酒、鍋島は今や入手困難な人気の酒である。
ここに来ると、その鍋島を何時でも飲むことができるのが嬉しい。
神奈川県愛甲郡にある大矢孝酒造の製品で、初めて飲む酒。
使用米は雄町71%、山田錦29%。
精米歩合は60%で、アルコール度数は17度。
大矢孝酒造は文政13年(1830年)創業の老舗で、現在の蔵元は8代目とのこと。
繁桝、限定純米大吟醸、生々。
福岡県八女市の高橋商店の製品である。
使用米は山田錦、50%まで磨き込み、アルコール度数は16~17度。
この高橋商店、実はとても長い歴史を持つ酒蔵なのだ。
創業は享保2年、1717年というから凄い。
現在の蔵主は18代目なのだ。
今夜も美味い日本酒をたっぷりと楽しんだ、日本橋の老舗、『蛇の市本店』での楽しい夜でした。