並木通りの五丁目にある、白亜のクリスタル・ビルが目的地。
その8階にある『シルベラード』は、カリフォルニア料理のお店だった頃からの長いお付き合い。
最初のボトルは泡、ダブル、ファランギーナ・メトド・クラッシコ。
彼女の為に、店の支配人に頼んで取り寄せておいてもらったのだ。
シャンパーニュの鬼才、ジャック・セロスがイタリア、カンパーニャの名門、ファウディ・ディ・サン・グレゴリオとジョイントで造る、スーパー・スプマンテなのだ。
美しい黄金色。
洋ナシやパイナップルのような香りを持ち、口に含むと素晴らしい熟成感。
瓶内二次発酵のあと、18か月の熟成を経てリリースされている。
色々な味わいの5種の前菜で、ダブルが一層美味しく進む。
次の料理が出てくる前に、ほとんどボトルを空けてしまった。
そこで、二本目に白を抜栓。
ヤルデン・シャルドネ、2012年。
イスラエルのゴラン・ハイツ・ワイナリーの製品。
1983年にゴラン高原に出来たワイナリーで、最新の技術と設備を備えている。
イスラエル航空のファーストクラスにも搭載されている、イスラエルを代表するワイナリーである。
口に含むと圧倒的な果実味と熟成感を持つ。
アルコール度数は14.5%、フレンチオークの樽で醗酵させ、シュール・リーで7か月熟成。
新樽比率は50%。
これは素晴らしいシャルドネである。
今夜はちょっと珍しいパスタを選んだ。
牛ギアラのランプレドット、パッパルデッレ、カチェ・エ・ペペ。
とても濃厚なパスタだが、ヤルデンが強いので美味しく食べ、飲むことができる。
彼女と過ごす銀座の素敵な夜の続きは、また明日。