今夜は気の置けない仲間たちと、居酒屋でわいわいがやがや飲むこととなった。
店の名前は『板前バル』。
案内をもらった時はスペイン料理かとも思ったが、バルよりも板前の方が料理を表しており、純粋な和食居酒屋。
でもワインの品揃えは充実しており、他のお酒と併せ、まさにバル。
最初に白ワインを2本飲んだが、それは省略。
白の次に飲んだ赤ワイン4種のエチケットが綺麗だったので、ご紹介。
最初の赤は、イタリア、ヴェネト州のイゾラが造る、ピノ・ネロ。
フランス語で言えば、ピノ・ノワール。
イゾラは、イタリアの絶滅しかけた在来品種のぶどうの保護を目的として1994年に始められたプロジェクトの一環として作られたブランド。
二本目の赤は、イタリア、ピエモンテ州のピエモンテ・バルベーラ、2011年。
テッレ・デル・バローロの製品である。
テッレ・デル・バローロは、1958年に40のぶどう生産者が集まって設立された生産者組合で、今では400の契約農家が所属し、ぶどう畑は710haに及ぶ。
果実味と酸味のバランスの良い、綺麗なミディアム・ボディ。
テッレ・デル・バローロは、バローロやバルバレスコなど、良質のピエモンテ・ワインを手頃な価格で提供しているので、私もこの造り手のワインは良く飲んでいる。
ミッシェル・トリノ・エステートが造る、クマ、オーガニック・カベルネ・ソーヴィニヨン、2013年。
ミッシェル・トリノは1892年にぶどう作りを開始し、アルゼンチン北西部のぶどう生産の聖地、”カファジャデ”を代表する生産者。
”カファジャデ”は、標高1,700m、1年の内340日以上が晴天、一日の寒暖差は最大25℃、湿度は平均15%と低く、ぶどう生産の理想の場所である。
ミッシェル・トリノは700haの畑を有し、このわいんのぶどうは有機栽培されている。
因みに、クマとは”クリーン”、”ピュア”と言う意味。
ボデガス・エグーレンが造る、メルセデス・エグノン、カベルネ・ソーヴィニヨン、2011年。
ボデガス・エグーレンは、リオハにある1870年設立の老舗ワイナリー、エレダー・ヴガルテがカスティーリャ・ラ・マンチャに設立したワイナリー。
オーナーは一族の一員のメルセデス・エグーレンで、格付にとらわれない自由な美味しいワイン造りに取り組んでいる。
最近は、スペインに多くの新しい造り手が現れ、本当に美味しいワインを生み出している。
来月にはスペインに旅する予定であり、少しは勉強しておこうと思う。
『板前バル』で和食と共に楽しんだ、素敵な赤ワイン達でした。