この生花を見ると、あぁ、『ホテル・ニューオータニ』に来たのだな、と思う。
今夜は彼女と、ここで待ち合わせなのだ。
冬の夕暮れの『ニューオータニ』。
寒い外から見ると、とても暖かく見える。
部屋に入ると、頼んでおいたシャンパン・クーラーに持参したシャンパーニュを入れる。
クラッシュド・アイスが詰まっているので、短時間で冷やすことができる。
もちろん、キャリーバックの中には保冷剤が詰まっているので、ワインは既にある程度冷えた状態になっている。
早速シャンパーニュを抜栓。
今夜のシャンパーニュは、マリー・ド・ビセイ、ブリュット。
マリー・ドービセイは、1876年創業の老舗メゾン。
30haの自社畑のぶどうは、100%手摘み。
色合いは濃い目の黄金色。
フレッシュで爽やかで、それでいてしっかりとした果実味を持つ。
セパージュは、ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%。
彼女が好きな、黒ぶどう主体のシャンパーニュなのだ。
シャンパーニュに合わせ、グリーンサラダをルームサービスで頼んでおいた。
新鮮でしゃきしゃきしたサラダは、シンプルに美味い。
彼女と楽しんだ先々月のカリフォルニア旅行で、ナパで食べたオニオンリングが美味しかったので、つい頼んでしまった。
美味しさは変わらないが、量は恐らくナパの四分の一。
さて、楽しい紀尾井町の夜はまだまだ続きます。