ノブヒルにあるフレンチの名店、『ケイコ・ア・ノブ・ヒル』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
二種類目のワインは、スペインのガリシア州、リアス・バイシャス地区のワイン。
アルバリーニョの2012年。
アルバリーニョは味わい深い高級な白を生み出すぶどう品種。
二人ともあまりスペインのワインは飲まないので、アルバリーニョは初めての経験。
普段飲み慣れているシャルドネやソーヴィニヨン・ブランとは異なる味わいに戸惑う。
確かに豊かな熟成感を持っているが、好みかと言われれば、少し躊躇する。
武居さんはこれが一押しとのことで、面白いワインを選んだものだと、その知見の広さに感心する。
欧米人が見ると、この意匠に驚くのだろう。
美味い。
和食の評価が一層高まっているので、シスコのフレンチでもこんな和のテイストが好まれるようになったのだろう。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のフォラドーリが造る、ノジオラ・デッレ・フォンタナサンタ、2011年。
フォラドーリは地ぶどうで素晴らしいワインを造るワイナリー。
私たちにとっては、ノジオラは初めて。
強く深いボデイを持つが、これも普段飲んでいるぶどうとはかなり異なる味わい。
今夜は新たな経験を幾つもすることができそうだ。
知らないワインについて、オーナーの武居さんに質問し、その説明に耳を傾ける。
彼女と、それぞれのワイン、そしてぶどうについて意見を述べ合うのも楽しい。
イクラやウニがふんだんに使われている。
さて、素晴らしい料理もワインもまだまだ続く。
彼女と過ごすノブ・ヒルの素敵な夜のご紹介は、また明日。