随分以前に予約の連絡を入れたが、既に満席。
そこで予約なしで店を訪れ、バーカウンターの席が空くのを待つことにした。
幸いなことに、20分ほど待つとカウンターに2席の空きが出た。
今夜は白ワインを選択。
ナパ・ヴァレーにあるセント・サプリーのソーヴィニヨン・ブラン、2012年。
自社畑のぶどうを用い、家族経営でワイン造りを行っているワイナリ-である。
甘い果実香を持ち、きりりと引き締まった辛口。
彼女は元々ソーヴィニヨン・ブランが好きだが、それだけに要求レベルが高い。
そんな彼女も、このソーヴィニヨン・ブランはとても美味しいと言う。
セント・サプリーは、上質のソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・ソーヴィニヨン造りで定評があるのだ。
オリーブの実を漬け込んだオリーブオイルを付けて食べる。
これが美味いので、料理が出る前にパクパクと食べてしまう。
最初の料理は、フェトチーネのフレッシュ・トマト・ソース。
量が多いので、彼女と二人で一皿を注文。
周りを見ると、パスタだけ食べて帰る人が多い。
ここはそんな常連さんで賑わっているのだろう。
これも二人で一皿。
イタリア料理のメインでは、やはり仔牛料理が美味い。
柔らかく、しっかりとした味わいがある。
目の前で飲物を造るバーテンダーのきびきびとした動きが気に入ったので、カクテルを注文。
私は、ベルヴェデールを用いたウォッカ・マティーニをオン・ザ・ロックスで作ってもらう。
レモンの皮を切り取り、グラスに汁をさっと振り掛けてから目の前に出される。
彼女は、「次回サンフランシスコに来る時もここに来ようね」と、すっかりお気に入りになったようだ。
ユニオン・スクエア近くの『フィーノ』で過ごす、楽しい夜でした。