今まで飲んでいたナイト・キャップ用のバランタイン17年が空になってしまった。
そこで、今度は思いっきり違うタイプのウイスキーを飲むことにする。
酒庫から取り出したウイスキーは、ケンタッキー・バーボンの、ワイルド・ターキー、8年。
私が若いころは、バーボンを飲む人は少なかった。
飲むとしても、もっと普通の大量生産ブランドのものが主流だった。
そんな頃から愛飲していたのが、ワイルド・ターキーなのだ。
ところがワイルド・ターキーが有名になり、誰でも知るようになった。
へそ曲がりの私はワイルド・ターキーを離れ、まだ知る人がほとんど居なかったメーカーズ・マークに移ってしまった。
ワイルド・ターキーを飲むのは、本当に久しぶりだ。
飲まなくなっていたので、酒庫の奥に1本残っていたのかもしれない。
このボトルは古い。
現在のボトルには前面に熟成期間が書かれており、8年物だとエチケットの左下に”8”と入っているが、このボトルにはその表記が無い。
ワイルド・ターキーでは、醸造責任者のジミー・ラッセルが伝統的な製法を厳格に守ってきたことは有名な話。
フラッグ・シップのこの8年は101プルーフ(50.5度)で、濃い琥珀色は”クロコダイルスキン”と呼ばれている。
裏のラベルには、1993年11月5日の瓶詰日付が入っていた。
さて、これからしばらくは、ワイルド・ターキーと昔を語り合うことにしよう。