冷凍庫の底から、1本のボトルが出てきた。
エチケットにはスピリタスの名前が。
これは世界最強のヴォトカである。
でも、中身は黄色い液体。
そうだ、これは南平台の隠れ家イタリアンの名店、『アンジェパティオ』で副支配人をしていた関さんが、離任の時にプレゼントしてくれた、手造りのリモンチェッロだ。
冷凍庫に入っていても、さらっとして全く凍っていない。
アルコール度数が高い証拠だ。
と思って探したが、見つからない。
そこで仕方なく小ぶりの普段使いのグラスに注ぐ。
レモンの良い香り。
口に含むと、・・・痛いほどの強さ。
美味いが、小さなグラスに半分弱飲んだだけで、頭の中まで酔った気がする。
関さんは、本当にスピリタスでこのリモンチェッロを作ったようだ。
美味しい手造りのリモンチェッロを堪能した夜でした。