東京駅八重洲北口にある、『ブラッスリー・ポール・ボキューズ東京』での定例ワイン会の続き。
第二の皿は、軽く燻製をかけた鯵とジャガイモのコンフィ、葱のピューレとオレンジ風味のヴィネグレット。
彼女は『ポール・ボキューズ』にはあまり来ないが、今夜の料理は気に入ったようだ。
食べると追加をどんどん出してくれるので、ついつい食べ過ぎてしまう。
ボルドー、リストラック・メドックのシャトー・フォンレオー、2008年。
フォンレオーとは、王の泉の意味。
昔、この地に立ち寄った英国国王がシャトーの泉で喉の渇きを癒したことに由来する。
シャトー・フォンレオーの畑は、メドックで最も標高が高いという絶好の立地。
畑にはカベルネ・ソーヴィニヨンが中心に栽培され、このワインのセパージュもカベルネの比率が高い。
口に含むと、カベルネの強さを持ちながらも、とても円やかでエレガント。
シャトーの名に恥じない、高貴な味わいのワインである。
メイン料理は、牛肉のプレゼとフォアグラのキャベツ包み、黒胡椒風味の赤ワインソース。
でも、ソムリエと相談し、ワインに合わせて直前に白胡椒に変更したそうだ。
ドメーヌ・ペランが造る、ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ、2008年。
ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズは、コート・デュ・ローヌ南部のヴォークリューズ県で造られる、酒精強化ワインである。
ミュスカ100%で造られるこのワインは、桃や蜂蜜の香りを持ち、とても円やかな甘さが心地よい。
冷やして出されたので、余計に美味しく感じるのだろう。
デザートは、キャラメル風味のガトーとパイナップルのコンフィ、ホワイトチョコレートとパッションフルーツのアイスクリーム。
彼女も今夜の料理とワインは気に入ったようだ。
コーヒーカップにもポール・ボキューズの名前が入っている。
彼女と過ごす、『ブラッスリー・ポール・ボキューズ東京』の楽しい定例ワイン会でした。