久し振りに、ミッドタウンの『ニルヴァーナ・ニューヨーク』を彼女と共に訪れた。
ミッドタウンのガレリアの1階にあるこのお店は、ニューヨークの伝説的なインド料理店を東京に再現させたもの。
今までこの入り口を何度くぐり抜けたことか。
店に入ると、支配人の鳥川さんがすぐに迎えてくれる。
驚いたことに、今夜は彼女が私よりも先に到着していた。
急いで何時ものテーブルに向かうと、彼女が私に気づいて顔をあげ、にっこりとほほ笑む。
「遅れてごめん」
「ううん、私も今着いたばかりなの」
店のインテリアはミッソーニで、インド料理店とは思えない洒落た雰囲気を醸し出している。
今夜は何時もとはちょっと違ったぶどうを選ぶ。
オレゴン州でフォリス・ヴィンヤーズ・ワイナリーが造る、スワロー・ゲヴュルツトラミネール、2009年。
甘みの強いゲヴュルツは普段は選ばないぶどう。
でも、スパイシーなインド料理には良く合うのだ。
フォリスは、1971年にオレゴン州の南西部、ログ・ヴァレーに土地を購入したのが始まり。
1995年に自社瓶詰を開始した、家族経営のワイナリーである。
オレゴンという北部の州にある標高の高い畑の気候は冷涼で、ピノ・ノワールやゲヴュルツ等のぶどうが栽培され、素晴らしいワインが生産されている。
甘い花の香りを持ち、口に含むとすっきりとしたやや辛口。
これがインド料理に合うのだ。
マンゴー、ココナッツ、ミントのペーストを付けて食べると美味いのだ。
『ニルヴァーナ』のグリーンサラダは、15種類の野菜が盛り込まれ、とてもヘルシー。
いつも思うのだが、元々の皿に盛られていた時よりも、こうして取り分けた方が量が多く見えるのが不思議だ。
さて、六本木のミッドタウンでの楽しい夜の続きは、また明日。