冷凍庫に入っているスピリッツを検分していると、小さな袋が出てきた。
グリーンの素敵な袋には、タンカレーと書かれている。
おや、このジンは何時冷凍庫に入れたんだろう。
そうだ、銀座の『シェイク』でオーナーの古田土さんからいただいたものだと思い出す。
よし、食事前に飲んでみることにしようと、冷凍庫から取り出す。
これは、タンカレーが2000年に売り出したラグジュアリー・ジン、タンカレー・ナンバー・テンだ。
タンカレーは、1830年に最高のジン造りを目指してチャールズ・タンカレーによって創立された。
そして2000年に発売されたナンバー・テンは、スピリッツのオスカーと言われるサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで、発売以来3年連続受賞している。
では、何が普通のタンカレーと異なるのか。
それは、厳選されたグレープフルーツやライムを蒸留過程で丸ごと使用しているのだ。
これは美味いプレミアム・ジンである。
ボトルの裏を見てみると、面白いことがわかった。
このボトルはイギリスで作られ、アメリカ合衆国に輸出されたのだ。
それが何故日本の私の手元に来ることになったのか、想像しながら飲むと一層美味しく味わうことができそうだ。
たまには楽しい、お家ジンでした。