二日目の夜は、台北最高峰のビル、台北101(タイペイ・イー・リン・イー)の85階にある、『欣葉(シンイェ)101食藝軒』に行く。
前回は直前に予約しようとしたら、満席で断られてしまった。
そこで今回は、彼女のOKをもらった時にすぐに予約しておいたのだ。
101は、下から見上げると尖塔の部分が見えないため、見慣れた遠景とは異なった造形になる。
さて、上から見下ろす台北はどんな景色をしているのか、楽しみだ。
ビルの2階にある高層階レストラン専用エレベーター・ホールに行き、予約名を告げる。
予約が無いと、上に行けないのだ。
60階で更にエレベーターを乗り継ぎ、85階で降りる。
すると目の前に、欣葉のプレートが現れる。
ようやくここに来ることができたと、彼女も嬉しそう。
今夜への期待が高まる。
個室からは外が見えないので、眺望を楽しむためにはホールの席を早めに予約することが必要なのだ。
とても美しく光り輝いている。
今でも本店では伝統的な台湾料理を味わうことができる。
銀座にも支店があり随分通ったものだが、今はもう撤退してしまった。
ホテルに戻れば、面白い赤ワインが1本私たちの帰りを待っているのだ。
今夜の白は、オーストラリアのヤルンバが造る、Yシリーズ・アンウッデッド・シャルドネ、2010年。
1849年に英国出身の醸造家、サミュエル・スミスによって創設された、オーストラリアで最も長い歴史を有するワイナリー。
160年余り、6代にわたって家族経営による高品質ワインの生産を守っている。
樽を使わず、自然なぶどうの香りを大切にし、フルーティで果実味の凝縮感のある素敵なシャルドネである。
最初の料理は、三種の前菜の盛り合せ。
カラスミのイカすり身巻き、クラゲのナッツ和え、北海道産ホタテ貝柱。
どれも美味い。
台北101の85階で彼女と過ごす素敵な夜の続きは、また明日。