朝のウォーキングと今夜のお家ワイン、フィンカ・エル・レホネオ、グラン・レゼルヴァ、スペイン | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

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ある日の朝、ちょっと遠出をして林の中の遊歩道をウォーキング。

秋の早朝に、この林の中を歩いている人は少ない。

前方を速足で歩いている二人の女性に追いついた。

スピードを上げて二人を追い抜いたが、若い可愛い女性たちだった。

 

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追い抜いた時、後ろから二人の会話が聞こえた。

「あの人、速いわね」

「きっと身体を鍛えているのよ。がっしりした体型だもの」

何時もは時速6kmでウォーキングしているが、追い抜くときはトップスピードに上げていた。

この速さで歩き続けることは辛いが、こんな会話を聞いてしまうとスピードを落とせなくなった。

 

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林の中でも、この辺りは遊歩道が比較的真っ直ぐで、あの二人からは私の後ろ姿が見え続けているはずだ。

彼女たちもそこそこの速さで歩いているので、スピードを落とし過ぎると逆に追いつかれてしまう。

既に7kmほど歩いているので、このままのスピードを維持し続けるのは苦しい。

これは困ったと思っていると、樹の幹にグリーンのものを見付けた。

この虫、私の中指ほどの大きさがある。

 

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お腹の下側は、濃いグリーンだ。

これ幸いと立ち止まり、スマホを取り出して撮影していると、あの二人が追い付いてきた。

「何なのですか?」

「私も何の幼虫なのかわかりませんが、綺麗なので思わず写真を撮ってしまいました」

二人もスマホを取り出し、賑やかに話しながら写真を撮り始めた。

よし、この間に距離を稼ごう。

男の見栄はみっともないと思いながらも、再び歩を早める私でした。

 

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今夜はスペインの赤ワインを抜栓。

フィンカ・エル・レホネオ、グラン・レゼルヴァ、2006年。

 

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カスティーリャ=ラ・マンチャで最古のボデガス、フェルナント・カストロの製品。

ボデガスの設立は1850年と古く、今も一族による経営が行われている。

 

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D.O.は、ヴァルデペーニャス。

良質なワインが良心的な価格で生産・販売される、注目の生産地である。

 

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ポルトガルで初めて開催された、ポルトガル・ワイン・トロフィー2014年で、グラン・ゴールドを受賞している。

 

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コルクはまだ新しく、状態は良い。

瓶詰前の熟成期間を計算すると、瓶詰は2009年のようだ。

 

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色合いは、不透明な、濃厚な赤。

完熟したレッドベリー、ダークチェリー、プラム、そしてバニラや樽香を感じる。

 

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ぶどうは、テンプラニーリョ100%。

ステンレスタンクで6か月熟成後、オーク樽で30か月熟成。

更に瓶詰後、36カ月の瓶熟を経てリリースされている。

良質で濃厚な赤ワインを楽しんだ、今夜のお家ワインでした。