今夜は久し振りに彼女と共に、銀座のイタリアン、『シルベラード』を訪れた。
毎月のように訪れていたのに、しばらく時間が空いてしまった。
私が海外にばかり行っていたのが悪いと、彼女は言う。
そんな彼女を待たせては悪いと、早めに店に着く。
店が入るビルは、並木通りの5丁目、こんな素敵な白亜の建物。
1階には店は無く、美しいエレベーター・ホールとなっている。
ここに来るだけで、今夜への期待に胸が高鳴る。
何時ものとおり、甘い香りを放つ生花と、意匠の美しいシャンデリアが迎えてくれる。
生花の横を抜け、奥のエレベーターに乗り、8階のボタンを押す。
良い店は、店に入る前から来客を楽しませることができるのだ。
さあ、素敵な夜の始まりです。
私がちょっと早く着き過ぎたようだ。
この時間を利用し、今夜のワインを選んでおく。
ほぼ待ち合わせの時間に、「お連れ様が到着されました」と支配人が告げる。
彼女も久し振りの『シルベラード』を楽しみにしていたようだ。
早速、泡で乾杯。
今夜の泡は、カンパーニュ州のダブル・グレコ・スプマンテ・メトード・クラシコ、2006年。
シャンパーニュのカリスマ、ジャック・セロスと、イタリアの有名な造り手、ファウディ・ディ・サン・グレゴリオがジョイントで造る、スーパー・スプマンテである。
背景の黄色のローソクの色が映ってしまい良く見えないが、素晴らしい泡立ちをしている。
ぶどうはグレコ100%。
瓶内二次発酵で造られ、5年熟成ののちリリースされている。
ダブルとは、造り手の二社が共同して造っていることを示して付けられたそうだ。
エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルにバルサミコを入れてパンを楽しむ。
素敵な『シルベラード』の夜の続きは、また明日。