トスカーナにしようとセラーを検分。
トスカーナだと、サッシカイア、グイダルベルト、カマルティーナ、クエルチャベッラ、ルチェンテ(残念ながらルーチェではありません)、アルトロヴィーノ、イル・カルボナイオーネ、それにブルネッロ等々。
結局選んだワインは、ピエモンテを代表する造り手の一人、ラ・スピネッタがトスカーナで造る、トスカーナ・ロッソ、セッツァーナ、2005年。
セッツァーナは、ピサ県のカッシーナ・テルメという温泉の古称で、ティレニア海に近い丘陵地帯にある畑の名前。
エチケットの絵は、この温泉で約300年前に使われていた保養所の風景。
2001年ヴィンテージの裏エチケットには、スピネッタのロゴであるアルブレヒト・デューラーの犀の細密画が印刷されていたが、この2005年には無くなっている。
三年前に2001年と2004年を飲んだが、2001年が熟成が進んで素晴らしかったのに較べ、2004年はまだ硬かった。
それから三年を経て、この2004年がどう変化するか楽しみにしていたのだ。
驚いたことに、まだ硬さが残っている。
しかし熟成感、果実味は抜群で、タンニンも強く、樽香も気持ち良い。
新樽のバリックで12ヶ月熟成されており、ぶどうはサンジョヴェーゼ90%に、ブルニョーロ・ジェンテーレとコロリーノがブレンドされている。
素晴らしいイタリア・ワインを堪能した、楽しいお家ワインでした。