さようなら、アンゴロ、広尾 2 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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天現寺橋交差点にあるイタリアンの名店、『アンゴロ』で彼女と過ごす夜の続き。


閉店が近いので、残念ながらワインにも欠品が目立つ。


飲もうと思っていたバローロも、欠品となってしまっていた。


ところが嬉しいサプライズ。


灘吉マネジャーが、リストに載っていない取って置きのバローロを出してくれたのだ。


バローロ・ロッケ・デイ・ブロヴィア、2001年。


ブロヴィアがロッケの畑のネッビオーロを用いて造る、バローロである。

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テーブルや皿の色が写ってしまい良くわからないが、ネッビオーロらしい綺麗なルビー色。


抑え気味の果実香、深い熟成感、強いが円やかなタンニン。


しっかりとしたストラクチャーを持つ、伝統的な素晴らしいバローロである。


これには彼女も思わずにっこり。


ストライクゾーンの狭い彼女の好みに、直球ど真ん中のバローロなのだ。


生産量は僅か5,500本、ネッビオーロの植樹は1966年と古い。


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2001年ヴィンテージなので、コルクもこの濡れ具合。


いままでしっかりとワインを守ってくれて、ありがとう。


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二皿目の前菜は、温野菜のバーニャカウダ。


ここではソースを掛けた状態で出される。


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二人の皿に取り分けるのは私の仕事。


何時も不思議に思うのだが、二つに分けても量が減ったように見えない。


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パスタは、車海老のトマトソースを選ぶ。


一人前を二つに分けてもらったが、車海老もパスタもこんなに充分な量を盛り付けてくれた。


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そして彼女のメインは、仔羊のグリル。


一切れもらって食べたが、とてもジューシーで美味。


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私のメインは、もち豚のソテー。


しっかりとした味わいで、バローロにも良く合う。


こんな素敵な店が閉じるとは本当に残念だ。


彼女と過ごす『アンゴロ』の夜の続きは、また明日。