さようなら、アンゴロ、広尾 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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広尾のイタリアンの名店、『アンゴロ』が5月末で閉店となった。


天現寺橋交差点にある、素敵なイタリアン。


イタリアンと和食の交差を意味する、『アンゴロ』という店名。


料理もワインも素晴らしく、彼女と共に何度もお世話になった店である。


そこで、閉店直前の5月末、彼女と共に別れを惜しむため、店を訪れた。


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早い時間に店に着いたので、店内にはまだ客の姿は無い。


もう一時間もすれば、店は常連客で満席となる。


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まずは白ワイン。


お勧めを三本出してもらい、その中から選ぶ。



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選んだワインは、ピエモンテ州のマッテオ・コレッジアが造る、ランゲ・ピアンコ、2011年。


ピエモンテ州のロエロ地区でアルネイスやネッビオーロの素晴らしい造り手が生み出す、日本限定リリースのソーヴィニヨン・ブランである。


少し濁って見えるが、ノン・フィルター、シュール・リーで造られている。


マッテオ・コレッジアは好きな造り手であり、このソーヴィニヨン・ブランもお気に入りなのだ。



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アミューズは、グリンピースの冷製ポタージュ。


冷たいクリーミーなポタージュが火照った身体に浸み渡る。


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パンには、エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルと、バルサミコ。


フォカッチャとの相性がとても良い。


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前菜には、サンダニエリのプロシュート。


メニューはイタリアン・サラミとの相盛りだが、我儘を言ってプロシュートのみにしてもらった。


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皿に取り分けてみると、彼女の皿に4切れ。


すると、私の皿には3切れ。


目算を誤ったが、彼女から「私に多くくれるの、ありがとう」と言われてしまうと、「この産地は君の好物だからね」としか答えようがない。


彼女との素敵な夜はまだまだ続く。


では、また明日。