今夜は、一昨年のロサンゼルス旅行の時に購入したワインを抜栓した。
サン・シメオン、パソ・ロブレス・シラー、2007年。
ロス中心部から車で30分ほどで行ける、『サン・アントニオ・ワイナリー』で購入した何本かのうちの1本である。
パソ・ロブレスはモンテレーの南方にあり、このシラーはそこにあるプリティー・ペニー・ヴィンヤードで育てられている。
香りにはヴァニラを感じると言うことは、アメリカン・オークの樽を使っているようだ。
裏のラベルを見ると、フレンチとアメリカン・オークの樽で熟成されたと書いてある。
口に含むと、ビターチョコレートを感じ、スパイシーさは控えめ。
タンニンは円やかで、熟成が進んでいることがわかる。
これは洗練された素晴らしいシラーである。
ヴィンテージも飲み頃のようだ。
電話番号が入っているのは米国らしいが、H.P.のアドレスは入っていない。
サン・アントニオ・ワイナリーは、イタリア移民のサント・カンビアンカ氏によって1917年に創設された。
裏のラベルには、ワインの簡単な説明と、ワイン・メーカー、アンソニー・リボリ氏とアーノード・デボンス氏の名前が入っている。
現地で購入した、日本に輸入されていないワインの場合、こういった説明があると助かる。
これは一昨年、サン・アントニオ・ワイナリーを訪問した時の写真。
ロサンゼルス唯一のワイナリーで、生産量は年間50万ケース。
テイスティング・ルームや直売所はとてもお洒落で、その奥には醸造設備を見ることもできる。
テイスティングの時に色々アドヴァイスをくれた、この方のお陰である。
ロサンゼルスのワイナリーに想いを馳せながらカリフォルニア・ワインを楽しんだ、素敵な夜でした。