バンコクの大好きなイタリアン、『アントニオズ』での楽しい夜の続き。
赤ワインは、大好きな造り手のワインを選んだ。
アンジェロ・ガイアがトスカーナで造る、カマルカンダ、プロミス、2010年。
アンジェロ・ガイアについても、カマルカンダについても、あまりに有名なのでここで言及する必要はないだろう。
アンジェロ・ガイアのワインは、随分以前から飲み続けている。
でも、ピエモンテのワインは価格があまりに高くなってしまった。
そこで、彼のトスカーナ・プロジェクトであるカマルカンダ、マガーリ、プロミスを飲むことが多くなった。
このプロミスのセパージュは、メルロー55%、シラー35%、サンジョヴェーゼ10%。
モンサンミッシェルのムール貝を頼んだが、今夜のは良くないと言うので、フンギのソテーに代える。
これも味がしっかりとあって美味い。
ヴェネト州ヴェローナの素晴らしいワイン、アマローネ。
コルテ・ルゴリンが造る、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ、クロサラ・デ・ラ・ストリエ、2006年。
これは初めて飲む造り手。
陰干しして糖度を高めたぶどうで造られた、強いボディの特別なワイン。
ロミオとジュリエットの街、ヴェローナでは、ヴァリポリチェッラはヴェローナの王子、そしてアマローネはヴェローナの王と呼ばれている。
セパージュは、コルヴィーナ40%、コルヴィノーネ20%、ロンディネッラ20%、その他の地ぶどう20%。
メインとパスタを合わせたような料理は、ラム・シャンク。
アントニオ家の伝統料理なのだ。
ペンネ・ポモドールと一緒に出されるのは、大人の両の拳を合わせたくらいの大きさの、ラム肉。
長時間トマトソースで煮たラムは、とろけるように柔らかく美味い。
今夜の料理もワインも、美味かった。
バンコクのイタリアンのレベルの高さには何時も驚かされる。
私が来たというので、部屋まで挨拶に来てくれた。
スキン・ヘッドの気さくなおじさんと、バンコク最高の高級イタリアンのイメージが合わなくも無いが、美味しければそれで良いのです。
アントニオさん、今夜も美味しい料理と素敵な時間をありがとうございました。