名古屋の友人達と鍋料理を楽しんだ、『魚信』での夜の続き。
刺身が出されたところで、ビールの後は日本酒。
最初に選んだ酒は、高知の酔鯨、純米吟醸、吟麗。
酔鯨酒造は1872年創業の、高知を代表する酒蔵の一つ。
この吟麗は、愛媛産の米、松山三井を50%磨いて使用している。
口に含むと、豊穣な醸造感を持ちながら、きりりと引き締まった辛口。
淡麗な飲み口は刺身に良く合い、皿鉢料理に最適な、まさに土佐の酒である。
いくらでもすいすいと飲めてしまうので、飲み過ぎてしまうのが問題。
まずは貝類が硬くならない内に食べる。
酒が益々進んでしまう。
大澤酒造は、創業1830年の長野の名門蔵。
純米吟醸は、大澤酒造の定番とも言える酒で、美山錦を50%まで磨いて醸している。
米の旨みがぎゅっと凝縮されたような酒で、明鏡止水の心境に至ったことは無いが、雑念にまみれた身で飲んでも美味いことに変わりは無い。
黒龍酒造は1803年創業の名門。
この純米吟醸は、五百万石を55%まで磨き込んで醸造している。
これもすこぶる美味い酒であり、好きな銘柄である。
最近、小倉の鮨処、『俵』でも同じ黒龍を飲んだことを思い出した。
そして4種類目の酒は、石川の鹿野酒造が造る、益荒男、山廃純米吟醸。
鹿野酒造は、創業1819年。
”常きげん”が蔵の酒の名前だが、”益荒男”というシリーズも発売しているのだ。
山廃造りで定評があり、この益荒男も山廃の純米吟醸である。
口に含むと、重厚感のある馥郁とした香りと味わいが広がる。
力強く、綺麗な純米吟醸酒である。
米は山田錦、精米歩合は35%。
美味い鍋と、美味い日本酒。
名古屋の友人達と過ごす、『魚信』での楽しい夜でした。






