今夜は日本酒、俵、小倉 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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北九州の友人が、小倉にある鮨の名店、『俵』に案内してくれた。


店に入ると、ご主人の山本さんが笑顔で出迎えてくれる。


予約しておいたカウンターに腰を下ろすと、目の前に並ぶ今夜の海の幸をひと渡り眺める。


ご主人の奥に置かれたビニールの袋の中では、何か怪しげな影がごそごそ。


これは、と期待に胸膨らむ。


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目の前に置かれた箸袋には、『鮨処 俵』の名前が。


今夜は友人が、ご主人のお任せコースを頼んでくれているので、何が出されるか楽しみだ。


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最初の酒は、山形県高木酒造の十四代を頼んだ。


十四代槽垂れ(ふなたれ)純米吟醸原酒本生酒。


これはいきなり凄い酒が出てきた。


超人気の十四代の中でも、二ヶ月以内に飲んで下さいと書かれた生の原酒である。








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この冷酒入れに移し替え、ゆっくりと豊潤な味わいを楽しむ。


醸造米は、龍の落とし子でもなく、山田錦でも美山錦でも五百万石でもなく、佐賀酒12号。


いきなりこんな酒を飲んでしまうと、次の選択に困ってしまう。









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お通しは、メカブ。


目の前でご主人が赤紫のメカブを火で炙ると、見る見るうちに綺麗なグリーンに変わっていくのが面白い。


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刺身はキンメダイ。


生と、軽い炙りの二種の食べ方。


脂が乗り、とろりと甘味があって美味い。


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次の刺身は、フグ。


身だけではなく、胃袋、皮も食感が良く美味。



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ここで、次の酒に切り替え。


福井県の黒龍酒造が醸す、黒龍純米吟醸。


黒龍は、1803年創業の伝統ある酒蔵。


上品で洗練され、深みのある素晴らしい純米吟醸である。


使用米は五百万石、精米歩合は55%。





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左が黒龍、右が十四代。


でも、見ただけでは違いはわからない。


さて、小倉の鮨の名店、『俵』での楽しい夜の続きはまた明日。