インドはワイン・ブームで、既に国内には400以上のワイナリーがあると言われている。
インドには毎年旅しているので、このボトルは何時購入したものかはわからないが、グローヴァー・ヴィンヤーズのワインだけでも10本近くは持ち帰っている。
今夜のワインは、ラ・リゼルヴ、2007年。
グローヴァー・ヴィンヤーズは、1988年、インド南部、バンガロールの北方、ナンディーヒルズにカンワル・グローヴァーが創業したワイナリー。
カンワルは息子のカビルと共に、フランス種のぶどうをインドで初めて栽培し始めた。
カビルの長女、カリシュマはカリフォルニア大学デイビス校でぶどう栽培と醸造学を学ぶと共に、副専攻で経営経済学を学び、生産、経営を支えている。
今ではフランスの著名なコンサルタント、ミッシェル・ローランを迎え、インド最高と言われるワイン造りをしている。
実は、以前飲んだラ・リゼルヴには独特の醸造臭があり、折角のワインの風味を損ねていた。
もちろん、それでも中国ワインよりは格段にレベルが高いことは言うまでもない。
ところが驚いたことに、このボトルは同じ2007年であるのに、まったく臭みが無く、実に良い仕上がりである。
ボトル差があるのか、それとも熟成によって臭みが取れたのかは不明。
まだ若いヴィンテージが2~3本セラーに寝ているので、それらを飲んでみれば何かわかるかもしれない。
ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズ。
フレンチ・オークの樽で6ヶ月熟成させてから出荷されている。
久し振りにインドのグローヴァー・ヴィンヤーズのワインを楽しんだ夜でした。