今夜は、北九州市の小倉にある行きつけのバー、『UEDA』に行った。
ここでは、大好きなアイランズ・モルトを飲むことができるのだ。
早速、スカイ島にあるタリスカーの30年物を飲むことにする。
アイランズ・モルトの中でも、スカイ島とアイラ島で造られるモルトは、香が強烈なことで有名。
海岸で採取されるピートに海藻が混ざっていることから、ヨード臭が付くのだ。
50度を超すアルコールと、強いヨード臭が口いっぱいに広がる。
彼女はスカイ島やアイラ島のモルトを飲むと、子供の頃に薬箱に顔を近づけた時の臭いを思い出すと言う。
タリスカーも30年物となると、とても円やか。
重厚な熟成感をゆっくりと味わう。
タリスカーの30年は、なかなか手に入らない貴重なボトルなのだ。
二杯目は、上田マスターにウォッカ・マティーニをシェイクしてもらう。
使用するウォッカは、ポーランドの最高のプレミアム・ウォッカ、ベルヴェデール。
ダウゴウスキー・ゴールド・ライ麦100%で造られた、特別なウォッカなのだ。
キンキンに冷やしたボトルの霜を拭き取ると、瓶の中にベルヴェデール宮殿が現れる。
ベルヴェデールは宮殿の名前でもあり、ポーランド語で美しいという意味なのだ。
何時もタリスカーやポートエレンをストレートで飲んでいるので、マスターのシェイカーを振る姿を見るのは久し振りだ。
マティーニは普通はステアーだが、私はベルヴェデールでシェイクしてもらうのが好きなのだ。
マティーニに塩味が移ってしまわないように、オリーブは別の皿で出される。
至極の一口を味わう。
マスターが造るスモークド・ベーコンは人気で、お客さんに頼まれるまま、今年は260本も造ったそうだ。
小倉の『UEDA』での楽しい夜の続きは、また明日。