二年ほど前に、素敵な女性の友人からいただいたものだ。
彼女がハワイに旅した時にわざわざ買ってきてくれたので、すぐには飲まず、セラーに大事にしまっておいた。
ハワイにワイナリーがあるとは知らなかった。
名前は、ウルパラクア・レッド、テデスキ・ヴィンヤード。
エチケットには、「マウイ唯一のワイナリーは、歴史的なウルパラクア・ランチにある」と書かれている。
ホーム・ページを見ると、テデスキ・ヴィンヤードではパイナップル・ワイン、グレープ・ワイン、そして最上級のフランボワーズ・ワインの計7種類のワインを生産している。
調べてみると、昔ハワイ原住民がここでサツマイモやタロイモを栽培していたそうだ。
それが、1845年にリントン・トルバートがゴールド・ラッシュのカリフォルニアにジャガイモとトウモロコシを輸出するために栽培し始めたのが、近代的農業の始まりだそうだ。
その30年後、捕鯨船の船長だったジェームズ・マッキーがサトウキビやその他の穀物を栽培してそこをローズ・ランチと名付け、妻のキャサリンが花や珍しい植物を育て、今もその素晴らしい花壇を見ることができる、と書かれている。
結局良くわからないが、ともかくハワイのワインを飲んでみることにしよう。
色は非常に濃く、ブラックチェリーや濃いカシスのよう。
甘い果実香を想像していたが、香は抑え気味で、口に含むと意外にも非常にドライで、タンニンもしっかりしている。
これはなかなか素晴らしいミディアム・ボディである。
素敵な友人に感謝の夜でした。