シカゴ美術館探訪の続き。
更に先に進むと、ピカソ、ミロ、デュビュッフの野外彫刻のモデルが並んでいる。
その奥に、このステンドグラスがある。
思わず前で立ち止まり、見入ってしまう。
おや、これは連邦政府センターの前にあったカルダーのフラミンゴの小さなモデルだ。
そうか、これを造ってから、あの50tもある巨大な彫像を造ったということなのか。
キュビスムの絵画が並び、これは誰の作品だろう、これは見たことがある、などと思いながら歩を進める。
ピカソの「母と子」は、本来は左側に居た父親を、ピカソが消し去ってしまったことで有名。
大きな絵の前で、しばし佇む。
ミロの「ウーマン」という作品である。
シカゴ美術館に展示されているのだから、時代を代表する名作に違いはないのだろう。
でも、決して自宅の居間や寝室に飾ろうとは思わない。
この作品に至っては、教育的配慮からも自宅には飾りたくない一品である。
凡人が描くと、白い目で見られ、消え去ってしまうのだろう。
でも、いくら珍しいと言っても、わざわざ写真を撮っている私も問題だとは思う。
ここは荘厳な雰囲気がとても良い。
思わず立ち止り、じっと眺めてしまう美しさ。
もちろん大型の彫像はワシントンにある。
不謹慎だが、リンカーンは実はヴァンパイア・ハンターだったという映画、「ヴァンパイア・ハンター」を思い出してしまった。
丸一日使っても全体を観ることは不可能な、シカゴ美術館での、楽しい探訪でした。