ボジョレー・ヌーボー解禁 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

別にボジョレー・ヌーボーが好きな訳ではない。


特にボジョレーでなくとも、オーストリアのヌーボーや日本のヌーボーならもっと早く飲むことが出来る。


ボジョレー・ヌーボーに狂喜するなんて信じられないと、友人達には話している。


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でも、何となく飲んでしまう。


正月に美味くも無いお屠蘇を飲むのと同じことなのかもしれない。


ユリス・ジャブレのボジョレー・ヌーボーを抜栓する。


初めての造り手。


今年は、敢えて有名な造り手のものを避けた。







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おや、色が濃い。


薄めのパープルレッドを想像していたが、こんなに濃いとは。


平たくはあるが、結構しっかりとしたタンニンを感じる。


果実味も充分に持つ。


今年のボジョレー・ヌーボーも出来が良いようだ。







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二本目は、ポール・ミセレ。


ニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置くネゴシアンのものである。


ボーヌや、ニュイ・サン・ジョルジュでは、定評があるネゴシアンである。


でも、ポール・ミセレのボジョレーを飲むのは初めて。









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色は濃く見えるが、こちらの方が伝統的なボジョレー・ヌーボーの味わい。


タンニンは抑え気味で、すっきりとした後味。


これならいくらでも飲むことが出来る。


ボジョレー・ヌーボーを飲みたいかと聞かれれば、別に、と答える。


でも、やはり季節感を味わうと言うことは良いことだ。


今年も意図せず楽しく飲んでしまった、ボジョレー・ヌーボーでした。