彼女と過ごす、元赤坂の『まき田』での楽しい夜の続き。
さて、女将が用意していた赤は、ピエモンテの偉大な造り手、アンジェロ・ガイアがトスカーナで立ち上げたワイナリー、カ・マルカンダが造る、プロミス、2009年。
アンジェロ・ガイアについては、あまりに有名なのでここで紹介する必要はないだろう。
カ・マルカンダは三種類のワインを生み出しており、エチケットの色で見分けることができる。
赤が最上級のカマルカンダ、次が黒のマガーリ、そして最も早くから飲むことができるのがこの青のプロミス。
充分な熟成感とぶどうの凝縮感を持つ、高品質の赤なのだ。
とにかくバランスが良い。
強いボディを持ちながら、重すぎず洗練されている。
バリック(旧樽)で18ヶ月間熟成させており、セパージュはメルロー55%、シラー35%、サンジョヴェーゼ10%。
ここの手羽先を食べたら、他の店の物では満足できなくなる。
隣のテーブルで仲居さんが丁寧に作ってくれる。
これだけの量を二人で食べるのは、かなり困難。
結局私ばかりいっぱい食べることになり、彼女に「私を太らせてどうするの」と文句を言うことになる。
何時来ても満足できる、『まき田』で彼女と過ごす、楽しい夜でした。