今夜は、以前バンコクで購入したワインを抜栓することにした。
モンスーン・ヴァレー、シラーズ、2009年。
仏教歴で、2552年とも書かれている。
さすが、タイのワインである。
モンスーン・ヴァレーはタイを代表するワイナリー、サイアム・ワイナリーの製品。
世界各国のワイン・コンクールでも高く評価されているワインである。
少し紫がかった、濃厚な色合い。
甘いフルーツの香り。
口に含むと、スパイシーで強いタンニンを持ち、樽香は控えめ。
今までモンスーン・ヴァレーは何本も飲んでいるが、このボトルは今までで一番美味く、洗練されている。
南国のワイン特有の、熟し過ぎた果実のような臭みが微塵も感じられない。
「ちょっと美味しいタイのシラーズ」というイメージが、「ワールド・レベルで比較しても美味いシラーズ」に変わる、そんな一本である。
美味いタイ・ワインに出会った、楽しい夜でした。