時間がまだ早いので、店は閑散としている。
早い時間から開店する『マンゴツリー』は、早めの夕食を取りたい時には貴重な店である。
これが20時にもなれば広い店内は満席となり、店の前にはテーブル待ちの長い行列が出来るのだ。
まだお腹がそれほど空いていないので、マルガリータをクラッシュドアイスで作ってもらい、ゆっくりと楽しむ。
これを米粉を焼いて作った器に入れて食べる。
パームシュガーを掛けて食べる。
辛い料理が多い中で、この甘さがたまらない。
これが本当に美味いのだ。
ボルドーの、コート・ド・ブールという珍しいAOCである。
リゼルヴ・スペシャーレ・キュヴェ・プレステージ、2009年と麗々しい名前が付けられている。
もちろん初めて飲むワインである。
抜栓直後はタンニンのアタックが強かったが、時間と共に円やかとなり、バランスの取れたミディアム・ボディとなった。
余韻はそれほど長くない。
料理と喧嘩せず、タイ料理にも良く合うボルドーである。
ピーナッツクリームをたっぷりと塗り付けて食べると美味い。
〆に麺を食べようと思っていたが、もうお腹はいっぱい。
何時来ても楽しい、『マンゴツリー』の夜でした。