久し振りに、”若女将”のお店、日本橋の鮨の老舗、『蛇の市本店』を訪れた。
今夜の酒は、若女将にお任せ。
最初から、驚くべき酒が出された。
鍋島三十六萬石大吟醸。
『蛇の市本店』で開かれた”鍋島の会”で出された特別な酒を、私のために取っておいてくれたのだ。
鍋島は、佐賀県の富久千代酒造が造る、素晴らしい酒。
精米歩合は35%で、アルコール度数は17度。
ふくよかでコクがあり、それでいて切れの良い辛口。
最初の一杯から、特上の酒に感謝。
富山県の富美菊酒造が造る、これも特別な酒。
『蛇の市本店』では、羽根屋の会も開かれている。
表のラベルの脇には、羽根屋が富山県の富美菊酒造の製品であることが書かれている。
裏のラベルを見ると、この酒が富山県産五百万石を用い、精米歩合は60%。
アルコール度数は、16度以上17度未満。
書かれている通り、ほとばしる美味しさをそのまま詰め込んだ生原酒である。
特別本醸造鍋島活性にごり生酒。
活性酒なので、微発泡性。
注意して抜栓しないと、吹きこぼれてしまうのだ。
これだけなら、吹きこぼれる危険があるとはわからない。
ところが、瓶を180度回すと、鍋島アームストロング砲と恐ろしい名前が書かれている。
私も一度、活性生原酒を不用意抜栓し、大部分を天井にぶちまけた経験がある。
米は、佐賀の峯100%。
精米歩合は、60%。
アルコール度数は15度と安全なレベル。
やはり『蛇の市本店』の酒は素晴らしい。
日本橋の鮨の老舗で、旨い日本酒に酔いしれた夜でした。