ここは『ハイアット・ホテル』の最上階。
ぐるぐると回る、展望レストランになっているのだ。
周囲に立ち並ぶ、石油メジャーや大手銀行のビルを眺めながら、ゆっくりと展望を楽しむ。
お供は、カリフォルニアでモエ・エ・シャンドンが造る、シャンドン・カリフォルニア・ロゼ。
昨年暮れにナパ・ヴァレーのシャンドンを訪問したので、このシャンドンには愛着がある。
シャンパーニュ製法で作られたナパのシャンドンは、とても品質が高く、本家のシャンパーニュにも負けない、いや上回るほどの上質のスパークリングである。
写真では黄金色に近く映っているが、実際は綺麗な濃いピンク色をしている。
グラス全体を駆け上がる細かな泡立ちは、瓶内二次発酵が丁寧に行われている証拠。
良く冷えたシャンドン・ロゼ、夜を迎える最良の友である。
どこまでも広がる大地が、ゆるやかに円を描いている景色には驚かされる。
陽射しが強いためなのか、他のビル、例えばこの展望台から覗かれないためなのかわからないが、夕日に映えてとても美しい。
『ハイアット』での眺望を楽しんだあとは、『ヒルトン』に戻ってカクテル・タイム。
ラフロイグ10年をストレート、ダブルでもらう。
暑かった一日を締めくくるため、二杯目はフローズン・マルガリータ。
ところが、こんな大きなグラスで出てくるとは思っていなかった。
飲んでも飲んでも減らない。
美味しいのだが、お腹がすっかり冷えてしまった。
さて、そろそろベッドが恋しくなる時間だ。
ヒューストンのホテルをはしごした、楽しい夜でした。