続いて、山口県の旭酒造が造る、獺祭(だっさい)純米大吟醸50を飲む。
山田錦を50%まで磨き込んで醸した吟醸酒だ。
以前はこの漢字を正確に読める人も少なかったが、今では有名になったので説明は不要だろう。
磨き二割三分も三割九分も美味いが、普段飲むにはこの50で充分である。
最初は今夜のお薦めの烏賊。
これは、さより。
そして、こはだ。
目の前に、大きな赤貝の殻が積まれていたので、殻を開き、身を握ってもらう。
美味い。
酒に玉は合うのだ。
黒龍大吟醸。
福井県永平寺町の黒龍酒造が造る酒である。
永平寺には一度行ったことがあるが、冬は雪に閉じ込められる、かなり寒い場所である。
その永平寺町で磨き上げられた酒は、キレの良い辛口の大吟醸。
癖になる美味さだ。
塩とタレで食べ比べ。
結論は、どちらも美味い。
中トロを握ってもらう。
席に着いた時から、目の前で居心地悪そうにもじもじと動いているツブガイが気になっていた。
そこで、可愛そうな気もするが、握ってもらうことにした。
身が締まっていて最高に美味い。
定番のデザート、白いコーヒー・アイスクリーム。
今夜も楽しい、南青山の鮨屋、『花井』で過ごす夜でした。