さて、続いて赤ワインを選ぶ。
なにか良いヴィンテージの赤はありますか、と聞いたところ、この4本がテーブルに出された。
最初の二本はボルドー。
左のワインは、モンターニュ・サンテミリオンの小さなワイナリー、シャトー・ルーディエ、2000年。
コスパ抜群の注目ワイナリーのグレート・ヴィンテージにも心惹かれる。
右のワインは、コート・ド・カスティヨンのシャトー・サント・コロンブ、2001年。
ジェラール・ベロスとミッシェル・ローランが生み出す、素晴らしいコスパ抜群のワイン。
コロンブとは”鳩”の意味で、鳩と金のハートのエチケットで有名。
左は、ドメーヌ・レイヤンヌ・エ・パスカル・ブレ、ヴォルネイ・プルミエ・クリュ、クロ・デ・シェーヌ、2001年。
ヴォルネイで伝統を守る素晴らしい造り手の、なかなか良いヴィンテージである。
右が、ドメーヌ・ベルナール・ドラグランジェ、ボーヌ、1988年。
ムルソーの地下の岩盤をくりぬいて造ったカーヴに65万本、ヴォルネイにも10万本のストックを持ち、熟成が進み飲み頃になってから出荷する、有名なドメーヌ。
その、88年物である。
おわかりになりますか?
色から判断すると、ブルゴーニュですよね。
少し煉瓦色が入っているかな。
でも、88年ヴィンテージほどの退色ではないですよね。
とすると、そうです、ドメーヌ・レイヤンヌ・エ・パスカル・ブレのヴォルネイ・プルミエ・クリュ、クロ・デ・シェーヌ、2001年です。
ヴォルネイの著名なドメーヌでありながら、日本にはあまり入って来なかったブレ。
そのプルミエ・クリュの2001年に丸亀で出会えるとは、何と言う幸せ。
伝統的でクラシカルな、これぞピノ・ノワールという骨太なワイン。
2001年は、2000年と2002年に挟まれた年ではあるが、結構好きなヴィンテージなのだ。
ホワイトとグリーン・アスパラ添え。
季節を感じさせる蕗が添えられている。
藤田さんは鯛を暗い水槽に移し、眠らせた状態で絞めるのだそうだ。
そうすると鯛がばたつかないので、血が回らず、美味しいのだそうだ。
血の香りがブルゴーニュに良く合う。
苺のシャーベットの酸味が気持ち良い。
丸亀のフレンチで久し振りに会った友人と過ごす、楽しい夜でした。