シニアソムリエの河上さんがオーナーのお店である。
友人が、私にワインを選んでくれと言う。
私が支払う時は安心して選べるのだが、友人の招待の時にワインを選ぶのは苦手。
価格があまり高いと迷惑を掛けるし、かと言って美味くないワインを選ぶと私の名にかかわる。
そこで、安全なボルドーを選ぶことにした。
サン・ジュリアンの、シャトー・グリュオー・ラローズ、1994年。
1994年は、一昨年に私も三本購入し、一本は彼女にプレゼントし、一本は二人で飲み、最後の一本はまだセラーに残っている。
18年の熟成を経て、落ち着いたヴィンテージワインの風情を持ち始めている。
タンニンは角が取れ、ぶどうの果実味がかえって強く前面に出ている。
私のセラーに残った一本を、彼女と共に飲みたくなった。
大好きなアイラ・モルトから、ラガヴーリン16年を選ぶ。
ラガヴーリンとは、ゲール語で”水車のある窪地”の意味。
強烈なヨード香を持つピートの香りが持ち味。
この香にハマってしまうと、他のウイスキ-が物足りなく感じてしまう。
友人と過ごす、赤坂の楽しい夜でした。