甘酸っぱいいちごの香りがたまらなく美味い。
これには、イタリア国籍を持つ友人もびっくり。
二皿目のパスタは、コンキリエのポモドールソース。
冷たいパスタの次に食べる温かいパスタ、この組み合わせが美味さを演出する。
こんがりと焼かれたスカンピの香りが香ばしい。
二本目が充分に強かったので、三本目の選択には迷ってしまった。
ラツィオ州のコンテ・ザンドッティが造る、ラ・ペトローザ、1998年。
これはワイン・リストには載っていない、私用に置いてもらっているワインのうちの一本。
ザンドッティ伯爵がオーナーの名門ワイナリーが造り出す、素晴らしいワインの1998年物。
深紅の色合い、ふくよかな果実香、深い熟成感を持つ素晴らしい赤。
スロヴェニアン・オークの樽で24ヶ月熟成され、その後大樽で保存。
2009年初旬に瓶詰めされ、今、このテーブルで抜栓された。
セパージュは、サンジョヴェーゼ・グロッソ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン50%。
この和牛の味に、友人は感激。
友人は、実はあまりお酒を飲めない。
ということは、空けた三本のボトルは、ホスト側がほとんど飲んでしまった。
後ろに立っているのは、英語が話せる店のスタッフ。
もうお腹はいっぱいなのだが、禁断の美味さ。
そこで、グラッパを飲むことに。
ヴェネト州のボナヴェントゥーラ・マスキオが造る、903バリック。
白ぶどうと黒ぶどうの搾りかすを別々に蒸留し、混合後木樽で貯蔵。
切れの良さとコクを兼ね備えた素晴らしいグラッパ。
樽貯蔵なので、淡い黄金色。
大好きな銀座のイタリアン、『シルベラード』で過ごす、「朋あり遠方より来る、亦楽しからずや」の素敵な夜でした。