コルカタの陸の玄関口、ハウラ駅は午前五時半にもかかわらず、大変な混雑。
ハウラ駅は、ホームの横まで車で乗り付けることができるので、とても便利。
列車の出発時間が近づくと、多くの車がホームに横付けし、駐車場所を見つけるのが難しくなる。
特等車に席をとったので、座席の奪い合いも無く、列車内は整然としている。
一方大変なのは、荷物を置く棚の取り合い。
皆さん荷物が多いので、早く社内に乗り込まないと棚に置場が無くなってしまうのだ。
三時間半の旅を終え目的地に着くと、到着駅もこの混雑。
狭い階段に乗降客がひしめき、将棋倒しになりかねない危うさ。
ドアから人があふれんばかりに乗り込むと、静かに列車はホームを離れる。
乗り合いタクシーやオートバイに交じって、人が行き交い、耳を覆いたくなるようなクラクションの音が飛び交う。
そうしないと何時まで経っても前に進めないのだ。
激しくせめぎ合う車の横では、市場の前を人がいっぱい歩いている。
クラクションを鳴らされたぐらいで避けていたのでは、彼らも生活が成り立たないのだろう。
車が激しく行き交う道のすぐ脇で、のんびりと草を食んでいる。
神の使いである自分たちが、決して傷付けられないことをわかっているのだろうか。
インドの地方都市での一こまでした。