ハイアット・リージェンシー・コルカタの夜 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。


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友人との楽しい時間をすごしたあとは、『ハイアット・リージェンシー・コルカタ』に戻り、今度は別の友人たちと夕食を楽しむ。


ホテルの中庭で結婚式をやっていたので、食事の前に、顔を出してみる。


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中庭は美しい照明で飾り立てられ、プールサイドは着飾った人々で埋め尽くされている。



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出席者が見ている方角には、きっと花嫁がいるのだろう。


結局誰が花嫁かわからなかったが、素敵な催しに、私まで気分が弾んでくる。

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ホテルの建物に戻り、二階の『ラ・クッチーナ』に席を取る。


このイタリアンは、コルカタの中でもかなり美味い。


もちろん、価格はとても高いが、安心して食べることができるので、コルカタに来た時には必ず一度は訪れている。







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インドの夕食は、21時か22時が当たり前なので、まだ19時そこそこではレストランは閑散としている。



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まずは、インドワインを試してみる。


大抵のインドワインは既に飲んでいるが、一本だけ新しい銘柄があったので、そのナイン・ヒルズを注文。


シーグラムズ、ナイン・ヒルズ、シラーズ、2010年。


ムンバイの北東にあるインドワインの聖地、ナシクで造られているワインだ。


名前の由来は、ナシクに連なる九つの丘にあるそうだ。


ところで、このワインはシーグラムと書かれている通り、世界最大のリカー・グループ、フランスのペルノー・リカールの所有なのだ。

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まずは、仔牛のカルパッチョ。


何も味付けをしないで食べるが、これが美味。


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シーフードのフライ。


カラマーリが主体である。




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ここで早くも二本目を抜栓。


店に敬意を表し、イタリアワインを選ぶ。


インドは輸入関税が高いので、輸入ワインはとても高価。


そこで、安くて美味いワインを仕入れる才覚があるかどうかで、ワインに関するお店の評価が、私の中では決まってしまうのだ。


選んだワインは、カステロ・バンフィが造る、コル・ディ・サッソ、2008年。


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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノで有名な造り手がによる、コスパ抜群のワインである。


色合いは濃く、甘いぶどうの果実香が心地よい。


充分な熟成感を持ち、タンニンもまろやか。


セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、サンジョヴェーゼ30%。


友人達もこの選択を喜んでくれた。




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生ハムのピッツァ。


オープン・キッチンにある窯で焼かれるここのピッツァは美味い。


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パスタも友人たちとシェアー。


せっかくインドに来たのにイタリアンとは、と思わなくもないが、こちらに住んでいる友人にとっては、インド料理を食べたいと言われるのが一番嫌なはずだ。


それに、どこに行ってもやはり好きなイタリアンを食べてしまう私なのです。