続く料理は、オマール海老。
香ばしく焼いたフレッシュ・オマールが最高に美味い。
カラブリア州のワインである。
ジートが造る、チロ・ロッソ・クラッシコ、2008年。
ジートは1870年創業の老舗である。
樽を使わず、ステンレス・タンクで発酵、熟成されているので、自然なぶどうの味わいが色濃く残っている。
ぶどうは、世界最古の品種のひとつと言われている、ガリオッポ100%。
肉料理のメインは、和牛ステーキ、フレッシュ・フォアグラのソテー載せ。
レアーステーキとふわふわのフォアグラがたまらなく美味い。
お腹はいっぱいなのに、デザートをワゴンから三種類も切り取ってもらった。
はずだったが、あまりにお腹がいっぱいなので、グラッパを出してもらう。
フルウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のベピ・トゾリーニが造る、チヴィディーナ。
これでお腹も何とか落ち着く。
さて、「幽意忽ち(たちまち)かなわず、帰期奈何(いかん)ともする無し」、そろそろ帰路に就くことにしよう。
『サバティーニ六本木』で彼女と過ごす、素敵な夜でした。