大龍のペキンダックは皮だけではなく、肉も付いているのでヴォリュームがある。
ちょっと解凍が足りず、ぐじゃぐじゃの盛りつけになってしまった。
ついでに、フカヒレと蟹のスープも食べることに。
そうだ、折角ペキンダックを食べるのなら、中国のワインを抜栓することにしよう。
どれも現地で購入して2,500円から3,500円もする特別なプレミアム・ワインなのだから、中国で言えばかなりの高級品である。
買う時に不思議に思ったのは、どのプレミアム・ワインもヴィンテージは1994年か1999年だった。
これだけの価格であれば、欧州や米国、オーストラリア等の産地であれば、上等で美味いワインが購入できるので、かなりのリスクを踏んだ気分になる。
今夜抜栓したワインは、北京龍印ワイン(ベイジン・ドラゴン・シール・ワイン)の中華、1999年。
ケースには、1910年にフランスのカソリック教会が設立したワイナリーが前身と書かれている。
エチケットは派手で立派。
抜栓してまず驚いたことは、栓がコルクではなく、プラスティックだったこと。
不安が胸をよぎる。
13年の熟成には耐えられなかったようで、少し心配になる。
香りは控えめ。
味は、・・・表現が難しいところ。
タンニンはもう落ちていて、あまり感じない。
酸味も弱い。
雑味が少しあり、はっきり言ってあまり出来が良くない。
99年物はもう無理なのだろう。
インドワインも、タイワインも、非常に質が高くなっている。
中国ワインは価格ばかり高くなっているのに、何故何時まで経っても美味しくならないのだろうか。
お金持ちは、フランスの高級品を飲み、お金の無い人は、ワインを飲まない。
ましてやこの味では輸出は無理。
そこに、中国ワインが成長しない理由があるのかもしれない。
何度飲んでも、残念な結果になる、中国ワインでした。