青空の中に、ターコイズブルーのドームが映える。
本当に美しい建築物である。
『ニコライ堂』と呼ばれるこの建物は、正式には日本ハリストス正教会教団の、『東京復活大聖堂』。
明治17年3月に着工し、明治24年2月に完工した、日本を代表するビザンチン式建築物である。
実は、私の先祖が明治時代にここの宣教師をしていたのだ。
ミサの準備時間に来てしまったので、関係者以外は立ち入れない。
来訪目的を伝えると、親切に中へ案内してくれた。
ロシア人と思われる信徒が何人かお祈りを続けている。
そうか、ここに先祖は居たんだ。
私も新年の祈りを捧げる。
少し心が清められた気がする。
『ニコライ堂』を出ると空腹に気が付いた。
東京駅まで戻り、『リゾ・カノヴィエッタ』で昼食をとる。
トマトとモッツァレラのリゾット。
イタリアの大手生産者、ゾーニンのカベルネ・ソーヴィニヨン。
今に繋がる歴史の重みに触れ、そして美味いリゾットとワインを楽しんだ休日の午後でした。