今夜は日本酒、桃仙郷、神楽坂 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

今夜は友人達と、神楽坂の『桃仙郷』を訪れた。


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新年の再会を祝い、まずは泡で乾杯。


と言ってもシャンパーニュではなく、日本酒のスパークリング。


山口県岩国市にある旭酒造が造る、獺祭、純米大吟醸、発泡にごり酒50。


山田錦を50%まで磨き込んで造られた、純米大吟醸をシャンパーニュ方式で発泡させた、本格的スパークリングなのだ。


獺祭については、あまりにも有名なので説明の必要はないだろう。


10年前には東京では誰も知らない酒で飲むことが出来る店もほとんど無かったので、何時も友人達に紹介していたが、今では超有名になって嬉しいような寂しいような。



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二本目は、やはり有名な久保田。


この酒もまだまだ知名度が低かった頃から、長岡駅前にある鴨料理の料亭、『久保田』にこの酒を飲みに行っていた。


新潟県長岡市にある朝日酒造が造る、久保田純米大吟醸萬壽。


ふくよかな広がりを持つ、素晴らしい吟醸酒。





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そして三本目は、大吟醸(らんじゃたい)。


これはご存知の方は少ないのではないだろうか。


岐阜県養老町にある玉泉堂酒造が造る、特別な酒なのだ。


蘭奢待とは、正倉院中倉に伝世する香木のことで、名香61種の中でも、第一の名香。


名の中に東大寺の文字が含まれることから、別名東大寺と称され、または黄熟香とも呼ばれている。


これは素晴らしい大吟醸。


ぐっと抑えた吟醸香の後ろから、キリリと引き締まった強い醸造感のあるボディが顔をのぞかせる。


山田錦を35%まで磨いている。


今夜の三本は、どれをとっても素晴らしい造り手が精魂込めて醸しあげた名品。


今年も新年早々素晴らしい酒に出会えて、幸せな神楽坂の夜でした。