まずはデザート・ワイン。
マーカム、マスカット・ブラン、ナパ・ヴァレー、1996年。
とても濃く、自然な甘さが素敵だ。
もう一種類は、シンクライン、レイト・ハーヴェスト・ヴィオニエ、コヨーテ・キャニヨン・ヴィンヤード、2006年。
これも素晴らしいデザート・ワイン。
遅摘みのぶどうから造る、すっきりとした濃さ。
ヴィオニエがカリフォルニアでこんなに使われているとは、初めて知った。
ドメーヌ・クレール・ダユのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、1983年。
ドメーヌ・クレール・ダユはコート・ド・ニュイ屈指のドメーヌだったが、相続問題で分裂。
1985年にその多くをルイ・ジャドに買収されてしまった。
その1983年物。
まだまだ色合いは残り、素敵な香りとぶどうの熟成感を持つ、素晴らしい状態。
まずブラインドで飲み、武居さんの答えを聞く。
何と驚いたことに、世界最高のシャルドネの造り手と言われる、ドメーヌ・ミシェル・ニエロンのシュヴァリエ・モンラッシェ、1998年。
私は、コルトン・シャルルマーニュかと思ってしまった。
そして次のブラインドは、グラーヴ、ペサック・レオニャンのシャトー・スミス・オー・ラフィット・ブラン、2003年。
ブラインドでは、ブルゴーニュだと頭から信じ込んでいたので、必死で産地を考えたがわからなかった。
回答を聞いてびっくり。
ボルドーだったのだ。
今やペサック・レオニャン最高のシャトーとも評されており、12ヶ月の澱熟成を新樽比率50%で行っている。
武居さんのワイン・コレクションは10万本にも達すと聞いている。
サンフランシスコでこんな素晴らしいフレンチ・ワインに出会えるとは思っていなかった。
武居さん、お世話になり、ありがとうございました。