『アルフレッズ・ステーキハウス』は薄暗い路地裏にあり、知っていないと決して行けない場所。
深紅の絨緞を踏みしめながら、店の奥に案内される。
ここは、1928年創業の老舗なのだ。
料理とワインを選ぶ間、スパークリングワインで乾いた喉を潤す。
選んだワインは、ドメーヌ・シャンドンのフラッグシップ、”エトワール”、ブリュット・クラシック。
一日前にドメーヌ・シャンドンを訪問したが、ワインを一本も購入しなかったので、今夜は迷うことなく”エトワール”を選んだのだ。
細かな勢いの良い泡立ち。
強い熟成感を持つ、素晴らしいブリュット。
五年以上の熟成期間をかけ、瓶内二次発酵させたシャンパーニュ製法に基づく、まさにシャンパーニュを上回るスパークリングなのだ。
プリプリの身がクリーミーで美味い。
思った以上に身が大きく、お腹に堪える。
ステーキを食べに来たのに、ちょっと前菜が多過ぎたようだ。
ステーキに合わせて選んだワインは、ハイランズ、カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーヴ、ナパ・ヴァレー、2006年。
ハイランズ・ワイナリーの共同経営者の二人は、ナパ・ヴァレーのぶどう栽培の先駆者的存在なのだ。
ところで、このワインの日本の輸入代理店は、私の友人、デプト・プランニングの長尾さんである。
コルクにH.P.のアドレスが印字されているのは、アメリカ的。
甘い果実香、深い熟成感、円やかなタンニン、厚みのあるボディ。
ステーキが届くのが待ちきれない想いになる。
フレンチオークで18ヶ月熟成されており、新樽比率は33%。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン85.1%、メルロー14.9%。
届いたステーキは、リブアイの16オンス、つまり1ポンド、グラムでは453.592g。
28日間熟成させた肉を、レアで焼いてもらった。
グレイヴィーをかけて、血のしたたる肉をぐっと噛みしめ、ワインを飲む。
最高に美味い。
レッド・ポテトにサワークリームと刻んだあさつきを振りかけて食べる。
伝統あるステーキハウスでの、楽しい夜でした。








