今夜は名古屋の友人と、栄の錦三丁目にある『隠(ON)』にワインを飲みに行く。
栄の交差点は、今夜も明るく輝いている。
『隠(ON)』は会員制のバーラウンジだが、姉妹店の『然(ZEN)』から料理を取り寄せて、ワインと共に楽しむことが出来るのだ。
店が混み始めるのは21時前後。
そこで早めに店に行き、ゆっくりとワインとフルコースを味わうことにする。
まだ店は明るくライトが点いたまま。
奥のツリーの輝きが美しい。
最初のワインは、ル・デュモンのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブラン・ド・ブラン。
ル・デュモンと言えば、ブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエが認めたワインとして有名になった、仲田晃司さんのドメーヌ。
仲田さんのワインは好きで良く飲んでいるが、彼のドメーヌ物はなかなか手に入らなくなってきた。
そこで最近は、彼が優良な造り手のセラーに残っていたワインを買い取り、レア・セレクションとして発売しているシリーズを飲んでいる。
まさか今夜、ル・デュモンに会えるとは思っていなかったので、私のテンションも上がる。
久し振りに会った友人もこのスパークリングが気に入り、会話も一気に盛り上がる。
サラダ仕立てで見た目も綺麗。
季節感があり、甘く温かいスープが胃を優しく包んでくれる。
お代りをして楽しむ。
バルサミコソースと相性が良い。
『然』のソムリエ試験勉強中の小原さんが、リストに掲載されていないワインを紹介してくれた。
メゾン・ユベール・ド・ボーモンの、サントネイ・ヴィエイユ・ヴィーニュ、2000年。
ユーベル・ド・ボーモンは、ブルゴーニュに眠る優良な造り手のボトルをまるごと買い取り、自社のブランドで販売するメゾン。
仲田さんのレア・セレクションと同じコンセプトなのだ。
綺麗なルビー色。
最初は硬いタンニンが前面に出ていたが、時間と共に優しく開き、複雑なニュアンスが顔を出してきた。
これは私が好きなタイプのブルゴーニュだ。
本当の造り手はわからないが、ブルゴーニュの奥の深さに触れた気がする。
コース料理とは言っても、好きなものを頼んで作ってもらえるのが嬉しい。
これは赤ワインに良く合う。
ブルー、白カビ、ウォッシュドの三点盛り。
錦三で友人と過ごす、楽しい夜でした。