今年は、インド、バンコク、ハンブルクでも、日本では手に入らないワインを何本かずつ買ってきている。
中国のレストランでは、今まで何度も中国ワインのブショネに困らせられた。
店にクレームを付けても、支配人やオーナーが「このワインはこんな味です」と言い張って交換しようとしないのだ。
ブショネと知って行っているのか、知らずに本当にこんなもんだと信じて言っているのかはわからないが、高級な店で高価なワインを頼んでこのような対応をされるのでは悲しくなる。
お金ができて高価なものを購入する経済力は付いても、一部のエリート層を除けば文化的中身が追いついていないことを痛感させられる。
バンコクやソウルのレストランであれば、すぐに新しいボトルに無償で代えてくれることを考えれば、国民性のせいかもしれない。
一本目は、中仏合弁王朝ワインが造る、ダイナスティ、カベルネ・ソーヴィニヨン、1994年。
エチケットの説明によると、オークの樽で熟成させ、さらに瓶詰め後にセラーで熟成させていると書かれている。
94年でまだ飲むことができるかどうか不安だが、価格の高いプレミアム・ワインなので試してみることにした。
アルコール度数は13%と、中国ワインにしては高め。
二本目は、北京ドラゴン・シール・ワインズが造る、中華ワイン、1999年。
1910年に北京にあったフランスのカトリック教会がワイン造りを始めたのが前身で、1959年に北京政府が北京ワインと改名したと書かれている。
このワインも結構値が張った。
大抵のワインが36元~68元くらいで買えるのに対し、今回のワインは一番安いものでも130元している。
中国の物価を考えると、非常に高価である。
ぶどうの種類は書かれていない。
アルコール度数は12%。
三本目は、長城ワインの、カベルネ・ソーヴィニヨン、1999年。
裏エチケットを見ると、品質保証期間は出荷後10年と書かれている。
出荷日は、ケースの蓋に刻印されており、2011年4月19日。
1999年のこのワインが、2022年まで飲むことが出来るとはとても思えないが、ともかく早めに試してみることにしよう。
アルコール度数は13%。
そして4本目はお店の一押し、グランド・ドラゴン、カベルネ・ソーヴィニヨン、木樽6年貯蔵、1994年。
これは高かったし、ケースもボトルも装飾に手が込んでいる。
1994年ということで、ちょっと不安。
アルコール度数は、11.5%。
さて、今回は各社のプレミアム・ワインを購入してきたが、当たりか外れか、順次飲んで報告します。