いよいよボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。
ヌーヴォーはあまり飲まないと言いながら、解禁日はどこに行ってもヌーヴォーだらけ。
これを飲まないことには話が進まない。
小倉の『モンシェリ』でも、私の前にずらりとボジョレー・ヌーヴォーが並べられた。
ルイ・ジャド、ブシャール、タイユヴァン、デュブッフ、・・・なかなか良いものが揃っている。
ジル・ド・ラモアの、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー、ゴールド、2011年。
ボジョレー・ヌーヴォーではあっても、マセラシオン・カルボニック醸造ではなく、通常のワイン造りと同じくぶどうの発酵力だけで自然に造られたワインなのだ。
ヌーヴォーとは思えないしっかりとした骨格を持ち、しかも柔らかな果実香を持つ。
今年のヌーヴォーの出来が良いということか、はたまた自然な醸造法で造られたギル・ド・ラモアのお陰なのか、いずれにせよなかなか美味い。
昨年の解禁日は、亡くなったマルセル・ラピエールの最後のボジョレー・ヌーヴォーに涙した。
今年はいろいろな災難に苦しめられた一年だが、美味いボジョレー・ヌーヴォーに癒された夜でした。