ハンブルクの郷土料理を食べに、『シッファー・ベルゼ』に向かう。
ここは、ハンブルグ郷土料理、特に魚料理で有名なお店。
陽が傾き、夜の足音が聞こえる。
店の入り口には、帆船の模型や舳先の彫像、そして木製の碇等が所狭しと並んでいる。
店の間口は狭いが、奥行きはとても深く、店の奥には右側にこんな部屋まである。
それにしても船の中に居るような雰囲気。
聞いてみると、映画の撮影に使われた帆船を使って店造りをしたのだそうだ。
ドゥクシュタイン・ヴァイツェンは、ハンブルクのビール。
上面発酵ビール独特の深い味わいを持ち、アルコール度数は5.7%。
私の好きなタイプの美味いビールだ。
バルサミコを使っているので、イタリアンのような感じ。
今では、ドイツでもとても良い赤ワインが造られている。
特にシュペートブルグンダー、またはブラウブルグンダーとドイツでは呼ばれるピノ・ノワールには、素晴らしいものがある。
このクナイゼル、ピノ・ノワール、2007年は初めてのむブランド。
産地は、プファルツ。
香りは、ブルゴーニュのような複雑なニュアンスではなく、ストレートでクリーンな果実香。
そして、充分に強いタンニンを持つ。
こんなピノ・ノワールを飲むことができるなんて、今夜は幸せ。
ソースとの絡みが良く美味いが、オオカミウオを食べるのは初めて。
これが実に美味。
まるでパイレーツ・オブ・カリビアンの世界に迷い込んだような、楽しい夜でした。