ハンブルクの名店、『オールド・コマーシャル・ルーム』に行った。
このお店は、聖ミヒャエル教会の正面にある。
聖ミヒャエル教会は、132mもあるこの尖塔が有名。
街のどこからでも見えるので、この塔を目印に店に向かう。
遠い航海から帰ってきた船乗りたちにとって、最初に見えるこの尖塔は、ハンブルクに着いた目印だったのだ。
日曜日の朝の祈りを済ませた人々が、正面玄関から出てきている。
ここは、ブラームスが洗礼を受けた教会としても有名である。
ハンブルクの人々に最も愛される教会と言われ、愛称は「ミッヒェル」。
クリスチャンではない私も、荘厳な美しさに魅せられ、思わず歩を止める。
ハンブルクの他の主要な四つの教会が古いゴシック建築なの対し、創設が1762年と新しいこの教会は、北ドイツで最も美しいバロック建築と言われている。
『オールド・コマーシャル・ルーム』は、1795年創業の老舗。
内部は、とにかくレトロ。
木造のインテリアは磨き込まれており、とても落ち着く。
席に着くと、壁一面に貼られたサイン入りの写真が目を引く。
さて、ここでお詫び。
縦長の写真をアメブロの画像ファイルに登録すると、左に90度回転し、横向きになってしまうのです。試しに右に90度回転させて送信すると、そのまま登録されてしまいます。
と言う訳で、写真を観る時は首を左に傾げてご覧くださいね。
私の席の横には、結成当時のビートルズの写真(中央)とサインが。
背中側を観ると、クリント・イーストウッドが笑いかけている。
う~ん、若い。
私の好みは、濃いウィートビア。
小麦で造られた、味わい深いビールなのだ。
さて、この店の、というよりハンブルクの名物料理、ラブスカウスが届く。
「船長テーブルの雑炊」というこの料理は、コンビーフとマッシュポテトを混ぜ合わせたもの。
とにかく量が多く、食べきるのにワインの手助けを必要とする。
選んだワインは、フランケン地方のヴュルツブルグにある名門ワイナリー、ユリウスシュピタールが造る、シルヴァーナ・カビネット・トロッケン、2010年。
シルヴァーナ100%の、綺麗なレモンイエローの、柑橘系の香りを持つ辛口。
フランケンは、大好きなワインなのです。
インテリアがレトロなのは店内だけではなかった。
これはトイレ。
料理もワインも店もトイレも、とても素敵な『オールド・コマーシャル・ルーム』でした。